10月29日にVanguardチームから、ファウンダーパック(先行参加権)の詳細と今後のロードマップが発表されましたので、日本語でまとめてみました。

今回のアルファはEVE Onlineの拡張「Fractured Skies」と同時に始まり、2つのゲームを恒常的につなぐ第一歩になります。しかも期間限定のプレイテストではなく、一度始まったら閉じない常設の戦場です。

「アルファ」ってどういう意味?

念のため補足すると、ここでいうアルファはEVE Onlineの無料アカウント「Alpha Clone」のことではありません。ベータの前段階、つまり開発途中のバージョンという意味です。

とはいえ、以前のプレイテストとは別物に仕上がっているとのこと。緊張感のあるエクストラクション(脱出)、作り込まれたマップ、強力な武器を土台に、毎週アップデートを重ねていく方針です。ゲームディレクターのFC Collins氏も「もうプレイテストではなく、扉は開いたまま。アルファなので壊れることもあるけど、一緒に壊してほしい」という趣旨のコメントを寄せています。実際の映像は公式の11月アルファ発表動画で確認できます。

プレイ前に押さえておきたい注意点は次の3つです。

  • アルファはEVEランチャー専用です。Steam版は2027年第3四半期(Q3)の早期アクセス開始時に登場予定です。
  • EVE OnlineのOmega期間にはVanguardのプレイ権は含まれません。
  • アルファに参加するにはファウンダーパックの購入が必須です。

ファウンダーになるということ

ファウンダーは、文字どおりVanguardの「先駆者」です。出撃、エクストラクション、そして寄せられるフィードバックのすべてが、アルファ以降のゲームの形を決めていきます。いわば開発チームと一緒にゲームを作る立場です。

すべてのファウンダーパックには**レゾナントキー(Resonant Key)**が付属します。設定上は、アヴァロン(Avalon)へ渡るウォークローンの精神が同調する鍵という位置づけです。グラフト(Graft)が鍵を認証し、アーマーがウォークローンと結びつけ、「レゾナンス」によって精神が戦場と「レゾナント・ガーデン」の2か所に同時に存在する、という世界観になっています。レゾナント・ガーデンは、すべてのVanguardの精神と出撃記録が保管される隠された場所です。

実用面で大事なのは、キーは一度引き換えれば永久に有効という点です。アルファから開発の各段階、そして正式リリースまでずっと遊べます。買い切りで、追加購入は不要です。

アルファ版の新要素

前回のプレイテストから大きく変わっています。11月10日に待っている主な変更点を見ていきましょう。

新規向けの導線が充実

チュートリアルが刷新され、ストーリー性のあるブリーフィング付きミッションでウォークローンとしての基本を学べます。その後は新設の**ジョブボード(Job Board)**で、報酬や資源がもらえる短いミッションに挑戦できます。

セキュリティレベル別の新マップ3種

出撃先がNew Edenの3つのセキュリティ帯に広がりました。奥へ進むほど危険が増し、見返りも大きくなります。

  • High Castle(ハイセク):UpwellとMordu’s Legionがウォークローン技術の実験を行っていた要塞を攻略します。PvPダメージがないので、ソロでも分隊でも共通目標に挑めます。
  • Vorago(ローセク):Upwellが希少資源を掘り、失敗作を廃棄してきた危険な峡谷へ降下します。敵勢力とライバルのウォークローンをかいくぐり、戦利品を抱えて生還を目指します。
  • The Vault(ヌルセク):3人分隊×3チームが、出撃ごとに構造が変わる迷宮で戦うPvPマップです。高ティア武器の素材「ウェポンコア」を持ち帰れるのは1チームだけです。

さらに、おなじみのLost Convoyもローセクの出撃先として復活します。

武器のティア化と新ライフル

すべての武器に強化版のティアが追加されました。同じ系統の武器を使うと「ウェポン・テレメトリ」が貯まり、上位版や新しいロードアウトの解放に使えます。新武器としてガレンテのBR-60バトルライフルが登場。中距離向けのハイブリッドライフルで、上位版では射撃モードや性能が変わります。

アヴァロン製の新スーツ

新たなVanguard Suitは、アヴァロンの工房で作られた最初の装備という設定です。見た目の変更に加え、中〜高さのある遮蔽物を飛び越えたりよじ登ったりできるようになりました。分隊編成、フィッティング、出撃、戦闘後レポートの各画面もリニューアルされています。

戦闘まわりの改善

ADS(エイム)の改善、敵AIの挙動向上、クラフト可能な回復アイテムによるシンプルな回復、新しいグレネードの追加など、戦闘全体が手触りよく調整されています。

EVE Onlineとの連動:地上の戦果が宇宙に響く

EVE Onlineプレイヤーにとって一番気になるのがここでしょう。「Fractured Skies」は、EVE OnlineとEVE Vanguardが24時間365日つながる初めての恒常的な連携であり、エンパイア間の紛争に直接影響します。

仕組みはこうです。Vanguardでジョブを完了するたびに、EVE Onlineのハイセク・ローセクに出現する特別なキャンペーンサイトが増えていきます。このアノマリーはPvE・採掘・探検の3種類で、通常のサイトよりキャンペーンアイテムが多く手に入ります。カプセラは報酬目当てに周回してもいいですし、アイテムを納品して自陣営のキャンペーンを前進させることもできます。

つまり、宇宙を飛んでいる仲間と連携すれば、地上で働いて宇宙のサイトを湧かせる、という新しい稼ぎ方が生まれるわけです。コープ内で地上班と宇宙班に分かれて動く、なんて遊び方も面白そうですね。

さらに2027年第2四半期(Q2)からは、ウォークローンがファクションウォーフェア(FW)に参加し、選んだエンパイアの「Conquest」に貢献できるようになる予定です。地上と宇宙で同じ大義のために戦う日が近づいています。

ファウンダーパックの種類と価格

どのパックにもレゾナントキーと共通の「Deployment-Ready Bundle」(武器設計図、弾薬用の資源、その他のクラフト素材)が入っています。公式いわく「パワーを売るものではないが、グラインドの一部を省ける」内容とのことです。

パック価格(USD)主な内容
Resonant Pack$15最安でアヴァロンへの鍵が手に入るパック。Keshik M247 T1設計図とサポート用クラフタープログラム設計図付き
Contraband Pack(4種から選択)各$304つの傭兵コープのいずれかから「鹵獲」した積荷。そのコープの全4武器用スキン、所属エンパイアのファクションエンブレム、武器または装備の設計図
Fulcrum Pack$100全部入り。武器スキン全16種、ファクションエンブレム全4種、全ファクション設計図、ファウンダー期間限定のファクション武器「Banshee M247」
Legacy Pack$514Fulcrum Packの全内容+レゾナントキー5本、限定アヴァロンエンブレム、VIP Discordアクセス、開発チームとのビデオ通話、ロアへの名前掲載、Fanfestチケット
Support the Devs$15 / $50 / $100開発支援のための寄付。特典なし・アルファのプレイ権も付かない

パックの中身はローンチ時に配布されます。Legacy Packの特典はローンチ後にチームが手作業?で対応するそうです。

ざっくり選び方

  • とりあえず遊びたい人:$15のResonant Pack。公式も「ピザ1枚より安い」とアピールしており、友人を誘いやすい価格です。
  • 見た目にこだわりたい人・推しエンパイアがある人:$30のContraband Pack。4つの伝説的な傭兵コープの積荷から、好みの見た目や応援したいエンパイアで選べます。
  • コレクター・ガチ勢:$100のFulcrum Pack。期間限定のBanshee M247が手に入るのはここからです。
  • DUST 514からの古参:$514のLegacy Pack(詳しくは次の章で)。

設定面でいうと、ウォークローンは本当の死を覚悟して「フルクラム(Fulcrum)」から脱出し、Upwellの産業用テレポーターを奪って橋に作り変え、血と記憶を代償にアヴァロンへ渡った存在です。どのエンパイアにも従わず、アヴァロンの領主たちの下で戦利品と栄光、そしてレゾナンスのために戦います。Fulcrum Packはまさにこの起源神話そのものを詰め込んだパック、という位置づけですね。

DUST 514プレイヤーへ:Legacy Pack

今回の発表で一番熱いのがこのパートかもしれません。公式はDUST 514のプレイヤーを「最初のVanguard」と呼び、地上戦の火を何年も絶やさずにいてくれたことへの感謝を述べています。

Contraband Packの元になっている4つの傭兵コープも、DUST 514時代の戦いに由来するものです。そして価格の$514はもちろんDUST 514にちなんだ数字。ファウンダーとしての立場を記録に残すパックで、Fulcrum Packの全内容に加えて限定アヴァロンエンブレム、VIP Discord、開発チームとのビデオ通話、EVE Fanfestのチケット、そしてゲーム内ロアへの名前掲載などが付いてきます。

EVEユニバースのエグゼクティブプロデューサーであるFC Rattati氏も「ウォークローンの物語はDUSTで始まり、Vanguardで続く。おかえり、傭兵たち。始めたことを終わらせよう」という趣旨のメッセージを寄せています。

開発を応援したい人へ:Support the Devs

Vanguardを開発しているFenris Londonチームを支援したい人向けに、$15・$50・$100の寄付枠が用意されています。何度でも購入できますが、これだけではアルファに参加できないので注意してください。遊ぶつもりなら、まずはファウンダーパックを選びましょう。

今後のロードマップ

ファウンダーはアルファから早期アクセスまで、すべての段階に同行することになります。公式のロードマップは「フェーズ1:アルファローンチ」と「フェーズ2:早期アクセスへの道」の2段階で構成されています。

フェーズ1:アルファローンチ

2026年11月 ― ファウンダーアクセス(24時間稼働)

  • 新マップ3種
    • High Castle(ハイセク):PvE
    • Vorago(ローセク):PvPvE
    • The Vault(ヌルセク):PvP
  • ガレンテの新型バトルライフル
  • ミッションの進行がEVE Onlineに影響(EVE連動)
  • ウェポンXP
  • ジョブボード
  • UIの刷新
  • 武器スキン
  • コア部分の改善など

2026年12月 ― ポリッシュ

  • コントローラーの完全対応
  • QoL(遊びやすさ)の改善

以降継続 ― QoL改善・定期的な修正とアップグレード

フェーズ2:早期アクセスへの道

2027年Q2 ― ビジョンの拡大

  • ファクションへの入隊
  • ファクションウォーフェアのキャンペーンがEVE Onlineに影響(EVE連動)
  • 新マップ「Underground Sectors」
  • 新しいヘビードロップスーツ
  • 武器のテックツリー
  • コア部分の改善など

2027年Q3 ― 大きな節目

  • 「Final Battles」
  • 新マップ「Warbarge」
  • 新しいライトドロップスーツ
  • Steamで早期アクセス開始

個人的に注目したいのは、12月のコントローラー完全対応と、Q2以降のヘビー/ライトのドロップスーツ追加です。「ドロップスーツ」という呼び名にDUST 514の面影を感じる人も多いのではないでしょうか。EVE Onlineとの連動も、11月のミッション連動からQ2のFW連動へと段階的に深まっていく計画になっています。

ロードマップの画像は公式記事で確認できます。なお、日程や機能は変更される可能性があるとのことです。

また、ロードマップの方向性にはファウンダーの声が反映されます。フィードバックを送ったり、分隊の仲間を探したりするならEVE Vanguard公式Discordに参加しておきましょう。

まとめ:11月10日20時(日本時間)、出撃開始

ストアと24時間稼働アルファは2026年11月10日(火)11:00 UTC、日本時間では同日20:00にオープンします。

DUST 514から続いてきた「地上戦の夢」が、ついにEVE Onlineと常時つながる形で動き出します。まずは$15のResonant Packで様子を見るもよし、Legacy Packで歴史に名を刻むもよし。果たしてDUST 514の古参は帰って来るのか。そして彼らはEVE Vanguardをどう評価するのか。非常に気になるところです。

出典

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