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The Battle of Ennur - jon toraboruta

The Battle of Ennur - jon toraboruta

EVEONLINEを楽しんでいる皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

以前、EVE活ブログで紹介した My Histrory の続編らしき物が完成しましたので、紹介したいと思います。

The Battle of Ennur.

ティースプーン1杯のお砂糖を優しく入れると、ゆ~っくりと底に沈むほど厚い黄金色のクレマの層があるエスプレッソは、とっても濃厚で美味しい証。

1年ほど愛用している De’Longhi 社製の家庭用エスプレッソマシーンで、それを再現するには少しだけコツがいる。

まずマシーンの各MODに付いている予熱機能を使い、全体を限界ギリギリまでヒートさせる事で得られる適切な抽出気圧と温度、それとラテには欠かせないフワフワのフォームドミルクを作るためにも、高いスチーム気圧が必要で、マシーン全体が最高にホットな状態になるまで準備する事が大事。お湯、スチームの出方や音を聞いて、予熱を繰り返したりね。

休日の昼食後、エスプレッソとフワフワミルクを使ったラテを淹れ、それをいつものように妻と楽しんでいると、彼女はふとこんな話を始めた。

 そういえば、ゲームの話しなんだけど、最近あれだよね、毎月やってた皆で集まって石掘りだっけ?あれやってないよね?

 あぁ、アレな。俺たちの石掘りの基地があったんだけど、破壊されたのよ。海外勢にww。

 海外勢・・・へぇー、破壊されたってなに?どんな感じなの?

彼女は何やら興味深そうにしていたので、また少し多めに淹れた2杯目のラテを作り、ここに至るまでの経緯を、最初からゆっくりと聞かせる事にした。

【始まりはR16釣り場】

Nachoでは定期的にTec1FG主体のPVPローミングを開催している。

捕まえた獲物に対してハエのように群がり食い散らかして行く、その艦隊は名付けて ”SIMAZU Fleet.”

誰でも参加できるように、Tec1 Tec2と丁寧にFITされた4大国のFGが用意されており、これに参加することで基礎的な艦隊行動力は完璧に身に付くと言う。

大規模戦をするB-PIXやN404 WHでの艦隊行動に伴う新人戦闘教育にとって、とても重要な位置づけのイベントが行われている。

これは、Verge Vendorの真ん中辺りにある、とある星系を出発地点としlowsecを練り歩くのだが、同時にそこの出発地点をNachoのPVP拠点としても利用していた。

当時(1年半くらい前か?)私は、前の会社の友人とLowsec月資源の事で、色々と会話をしていた事を思い出し、戦友達に少し相談を持ちかけた。

最近はこの島津ローミングもマンネリ化してるし、他に何か面白れぇ事はねぇもんかと。

私を含め数名の悪だくみグループで考えた結果、どうせ落ちても2bくらいだし、lowに石掘りのストラクチャ建ててエサばら撒いて遊べば面白れぇんじゃね?ストラクチャ撃たれたら、それはそれでイベントにできるし!

って事で、まずはPVP拠点の近隣に良さげな月資源を探すため片っ端から調査を始め、やっとこさたどり着いた場所が、拠点からも程近くR16クラスの中でも高額な月資源を豊富に含み、アイスも定期的に湧くCostolle星系だった。

そして、軽い気持ちと半ば強引にオフィスにこの話を通し、釣り場の建設を護衛艦隊も付けず堂々と始めた。運よく撃たれはしなかったのだが。

これらの行動により、月資源の現金化やストラクチャの管理、採掘艦隊の迅速な防衛方法などを習得し、その後援軍に行き ”特別な報酬” を貰った事がキッカケとなり、そしてどんな事でも協力し合える大切な戦友達がいてくれた事で、この宇宙全体から見ると、片隅で起きたちっぽけな事件に過ぎないが、この後に紹介するNacho歴史に残る??大きな戦いへと発展していくことになった。

【特別な報酬。】

援軍先の彼から貰った大雑把に宝の場所が描かれた何枚かの宇宙地図。

それは、このお宝をめぐる争いが、日々至る場所で起きていると言っても過言ではないほどの高価な月資源 ”R64クラス” が埋蔵されている星系を示す地図だった。

その地図を片手に1つ1つ根気よく入念に探していく。

ほとんどの場所は、すでに取られた後だったのだが、たった1か所だけが、まだ手つかずのまま埋蔵されていた。

すぐに戦友達に連絡を付け、以前の釣り場だったCostolle星系(R16を掘りながら採掘艦に食いついた獲物を蹂躙する釣り場)からこの星系へと移転作業を始めた。

しかし予想こそしていたが、すぐに地元チンピラどもが ”お待ちしておりましたー!!” と言わんばかりの即対応で歓迎(攻撃)してきた。お前らレスポンス良すぎだろww

この星系は少し特徴があり、税関(POCO)以外のプレイヤー建造物は何一つ建設されてはいなく、まっさらな新地だった。

またキャピタル殺しで有名な地元連中が、ここMolden Heath一帯を牛耳っていた事も耳には入っていた。まぁすぐに見つかるのも無理はないだろう。

結果的にチンピラどもを数の暴力でリンチにし、宇宙の大海原へと葬ってやった事に関しては、こちらを参照して頂きたい。

その後は、またすぐにちょっかい掛けて来るだろうと思っていたのだが、それからかれこれ半年?1年?ほど経っただろうか。
十二分に遊び、元も取った頃、ようやく新たな勢力からの呼び鈴が急に鳴らされた。

相手はParallaxis Alliance.情報を確認した時点で、確実に大きな戦いになると予測しながらも、”Nachoの力だけでどこまでできるか”を試そうともしていた。
そして、この1回の戦いですべて終わると確信していたのだが。

しかし、そうはならなかった。

【EVAに乗れ!!】

海外勢のパワーに対し負け戦だと分かっていても、戦わずして捨て去るなど考えるはずがない、むしろそれまでの作戦会議や戦いを楽しみ 、あわよくば ”道ずれに殺す事” 

それらを目的としていた”やんちゃ気質”な私たちは、早急に綿密な作戦会議を始めた。

もちろん前回の戦いの時と同様、Nacho民全員でこのお祭りを楽しめるようにと。

会議を進めるにつれ、敵の情報が徐々に浮かんできた。結果、彼らはTec2戦艦とLeshak、強力なアーマー支援型Guardianからなる建造物破壊特化型の艦隊、更に緊急用としてFAXも用意してるだろうと予測。

それらに対し、私たちはアウトレンジで戦うべって事で、低スキル用に設計したOsprey Navy Issue、Caracal、シールド支援型Osprey、更に相手のロジを封殺するため強力に特化させたBlackbirdを用意、乗れるヤツそんなにいないと思うけど一応ね♡って事で、高スキル用Cerberusも用意した。

そして、この作戦に深く携わった私の古くからの戦友が、この機体をEVAと名づけ、私たち皆もそう呼んだ。

防衛艦隊のフォームアップを進め、ある程度隊員達の搭乗船が決まり、少し落ち着いたところで艦隊構成をゆっくりと眺める。

予想とは裏腹に、ほとんどの隊員達がEVAに跨り、それはもはやNacho EVA Fleetと言う、Nullsecの艦隊ではお馴染みのCerberus ONLINEと言われるほど凶悪な艦隊へと化していた。

その中にはEVEを初めて数か月ほどの、明らかに保持スキルではEVAに乗れないであろうキャラクターも、跨っていたのは見なかった事にしておこう。

【First Battle.】

敵地諜報員  現在ローカルに敵勢力が30ほど・・・パラディン、レシャクとガーディアンがスキャンに入りました!

FC      ほうほう、予想通りっすねぇ~。       

敵地諜報員  スナッフも多数ローカルイン!タイタンが映っています!

建造物操作員 遠くでサイノ上がりました!Ennurローカルスパイク!・・・来た!敵ランディング!サイノ妨害機を攻撃しています!

スナッフ!?マジかよww

と、更に込み上げてくる恐怖心をグッと押し殺し、気持ちを落ち着かせ、隊員達にアンドック指示を出し、戦いの場へと艦首を向け、EVA艦隊は一斉にワープを開始した。

戦地に到着すると、敵がサイノ妨害機を攻撃していたが、私たちが到着したと同時に彼らはその攻撃を中断し、私たちを殲滅するためタレットの砲門をこちらへと向けてきた。

Leshakの射程範囲は60~70Km程に対し、我々は100Kmを優に超していたため、作戦通りアウトレンジからの一方的な打撃とロジの損失を抑えられ、彼らは我々に有効なダメージを与える事はできなかった。

しかし、相手のロジが予想より遥か上の数を投入してきたため、通常射撃では愚か、艦隊戦でのミサイル攻撃方法の1つ、タイミングを合わせて一斉に発射するアルファストライクでのボレーダメージを狙っても、強固なアーマーリペアの層をぶち抜くのは難しく、更に我々の用意していたBlackbirdでは手が足りず、ロジの封殺は困難を極めていた。

しばらくはターゲットを順次切り替え攻撃し、相手のPaladinを殺したところで、B-PIXの隊員から連絡が入った。

B-PIX そこの星系から12ジャンプほど手前にSG艦隊来てるんだけど、援護に向いますかー?人数はそんなに多くないですけど、そっちと同じ構成のCerberus Fleetです。

Nachoの隊員達がFCの返答に対し、一斉に注目しているのは察しが付いた。

FC  ん~・・・。来てもらえると助かります!ww

B-PIX 了解です!すぐに向います!

甘えに乗っかってしまった。

実は、この時点でお互いの撃破iskレートでは我々が勝っており、ストラクチャのリペアタイマーも終わり、実質ストラクチャーの防衛と言う戦略的目的は、Nacho単体の力で成功させた形となっていた。(これだけは自慢させてっ!)

しかしこの後、SGが到着するまでの間、戦う振りを演じながら敵の戦意を高く保たせ、現地にとどめて置かなければならず、そうこうしているうちに、敵はコンバットプローブを利用した0Kmランディング戦法に切り替え、接近戦が不利な私たちとの鬼ごっこが始まった。

私のEVAがヘッドショットを貰い吹き飛んだ後、NachoでトップクラスにPVPが上手い彼にEVA艦隊を預けた。

彼はその腕前でSG艦隊が到着するまでの間、鬼ごっこワープを繰り返し、時には相手の懐に入りそうになったりと、戦う振りを見事に演じ続けた。

SG艦隊が到着し、2艦隊のDPSとBlackbirdによる強力なジャミングにより、敵艦隊は当然耐える事はできず、ほとんどの船は宇宙の藻屑へと消えていった。

援軍が来てくれたおかげで、私たちは完璧な勝利を味わったと同時に、SGに対し大きな”借り”のようなものが出来たように感じた。

そして、2回目の呼び鈴は、当然のように鳴らされた。

【The Last Battle.】

今回は迷惑掛けられないんで、援軍大丈夫です!

俺らだけで頑張ります!

守る事が極めて難しい事を知りながら、ただ純粋に艦隊戦を楽しみたいがため、また猿の一つ覚えのようにEVAに跨りリーンフォース明けを待つ。

今回、相手はTempest Fleet Issue艦隊を編成し、それに加え超強力なアーマー支援型キャピタル艦Apostleも投入してきた。

更にlowsec最強アライアンスであるSnuffed Out率いるNightmare艦隊もシールド支援型Lokiを随伴させ別動隊として姿を現していた。

キャピタルのリペアを抜くのは困難と判断した私たちは、まずSnuffed Outにターゲットを絞り、彼らの位置へとワープを開始した。

そのあとどうなったかは、こちらのビデオをご覧頂きたい。

吹き飛んだこの後、またPVPの上手い彼に艦隊を預け、私はステーションの艦長室にあるソファーに座り、彼の流すLIVE映像を眺めながら、釣り場の最後を見届けた。

ここからは言い訳にしかならないが、コマンドDDを利用しキャピタルリペア範囲外に吹き飛ばす戦法や、セレスティスで敵ウェバーへのターゲット距離の妨害など、的確に指示していれば、もっと良さげな戦いが出来たのかなぁー、なんていながら、金策と防衛バトルを楽しむための遊び場が、2022-07-03をもってParallaxisとSnuffedの手によって破壊され、みんな月に1度の楽しみにしていたイベントが悲しくも1つ消えていった。

【最後に。】

長期間に渡りNacho全体で楽しめた切っ掛けを与えてくれた援軍先の彼は、今頃何のゲームでどんな仲間と楽しんでるだろうか。

これはもう叶わないと思うが、また一緒に危険地帯で掘ったり、お互いのコーポの話で盛り上がったり、純粋に楽しかったなーと。

そんな事を振り返りながら、この思い出とちょっぴり寂しい気持ちを一緒に小さく折りたたんで、記憶のポケットにそっと仕舞った。

そして最後に、

少しでもいい、いつかは皆で返せたら・・・と思っていた

完璧な勝利を味わせてもらったSGへの恩を返す時が、意外にも早く訪れた。