本記事は2025年5月30日の百度貼吧EVE板への投稿を元に作成しています。一部、具体的な数字や中国語圏のスラング等、翻訳が怪しいところがありますがご了承ください。

2025年5月末、EVE Online欧州サーバー(TQ)の最大中華系アライアンス「Fraternity(凛冬連盟/FRT)」傘下の新人向けコーポレーション「混沌仲裁者(CACX)」において、新人プレイヤーに対する過剰な搾取が行われているとの告発が中国の百度貼吧(Baidu Tieba)で投稿され議論を呼んでいる。


告発の内容

LP(ロイヤリティポイント)の強制低価格回収

告発者によると、CACXでは以下のような問題が指摘されている:

  • 税率15% に加え、天使衛隊(Angel Cartel)のLPを1:800で強制回収
  • 市場では天使衛隊LPは 1:1000〜1400 で取引されている
  • 実質的な搾取率は 42.8%以上(1400基準で800回収の場合)
  • 15%税率と800回収を合わせると、実質比率は 1:680相当 まで下がる

告発者は「新人が稼いだLPを市場価格の半分以下で強制的に回収し、それを使って無畏艦(ドレッドノート)のBPCを30Bで販売している」と主張。管理層が中間マージンで 600ポイント/ISK もの差額を得ていると批判した。

「百税計画」の導入

告発投稿の翌日、新人たちがLP売却を拒否し始めたことを受け、コーポ管理層は 「LP百税(100%課税)」制度を導入。これにより、ミッションで獲得したLPが自動的にコーポレーションに徴収されるシステムが実装された。

QQグループでの管理者の発言によると:

「任務党(ミッションランナー)および天使之外衛隊の皆さん注意!」 「軍団はLPを徴収します。私は対応するLP項目を作成し、皆さんが徴収されたLPを記録します。」 「一定期間LP回収がない場合、全てのメインキャラクターのLPを対応するコーポに請求します。この周期は暫定で2週間または1ヶ月」


コーポ側の反論

CACXの支持者や関係者からは以下のような反論が出ている:

  1. 自動化による利便性 – 「毎晩人力でLP回収する手間が省ける」「新人がいつでもISKを受け取れる」
  2. 制圧(コントロール)コスト – 「FRTの制圧下でなければ、そもそもこれだけLPを稼げない」「補損(SRP)、制圧、輸送、連盟税などのコストがかかる」
  3. 双方向選択 – 「嫌なら他のコーポに行けばいい」

しかし告発者は「15%税率にすでに補損分が含まれているはず。LP回収で二重課税するのはおかしい」と反論している。


混沌仲裁者(CACX)とは

画像資料によると、CACXは以下のような特徴を持つ新人向けコーポレーション:

公式の謳い文句

  • 「完全な教育体系、新人とベテランの情報格差を解消」
  • 「救援団隊が24時間対応、戦闘小隊が毎日活動」
  • 「毎日空き時間にログインし、質の高いゲーム内容を体験可能」
  • 「温かく和やかなコミュニティ」

提供サービス(募集広告より)

  • 新人礼包(スターターパック)
  • 新人活動のサポート:1E(1B!?) ISK/時間
  • 技能点合作介紹(スキルポイント協力)
  • 多くのアクセス可能な施設
  • 常態化優勢戦場活動
  • SRP(Ship Replacement Program)
  • 初心者入門フリート(70人参加)

問題点として指摘された事項

  • 月額課金(PLEX購入)した新人のみ に新人福利を提供
  • LP回収価格が市場の約57%(800/1400)
  • 税率15%との二重徴収
  • 一方的なルール変更(百税制度)

コミュニティの反応

批判派

「去年うっかりこの黒煤窯(ブラック炭鉱=搾取コーポの俗称)に入ってしまった。当時Angel LPの市場比率は1100だったのに、軍団は900で強制回収。しかもメンバー間での市場価格取引も禁止されていた」

「S2(管理者名)は人の血を吸うのがやめられないのか。一人一人がどんどん貪欲になって、CACXみたいな吸血鬼はいつ滅びるんだ」

「42.8%の税率なんて全宇宙で見たことない。AT船で制圧してるわけでもないのに」

擁護派

「私は良心的だと感じた。親切なベテランに出会えたし、福利も悪くない。1ヶ月足らずで5アカウント運用できるようになり、今月は40B稼いだ」

「楼主(スレ主)こそFRTで5キャラ、10キャラでミッション回してるんじゃないの?新人が増えて杆子(ミッションエリア)を取り合うのが嫌なんでしょ」

中立派

「簡単に解決できる。黒煤窯じゃないなら、軍団財政を公開すればいい。どれだけがSRPに使われて、どれだけが管理運営に回っているか。大部分が補損に使われているなら、誰も批判できない」

「強制800回収が問題。団員が自由にLPを売れるようにして、面倒な人向けに軍団回収オプションも残せばいい」


背景:FRTとローセクミッション活動

Fraternity(FRT)は欧州サーバー最大の中華系アライアンスであり、ローセキュリティ空間で大規模な「制圧」活動を行っている。この制圧により、所属メンバーは比較的安全にミッション(杆子)を周回してLPを稼ぐことができる。

しかし今回の騒動では、「制圧コストを理由にした二重課税」「新人の選択肢を奪う強制回収」などが問題視されている。


まとめ

今回の騒動は、Fratenity傘下の新人コーポレーションにおける運営の透明性公正な利益配分 の問題を浮き彫りにした。

告発者は「これから入坑(ゲーム参入)する新人への注意喚起」として投稿したと述べており、Fratenityへの加入を検討している新規プレイヤーは、コーポレーション選びに際してこうした情報も参考にすべきだろう。

一方で、「FRTの制圧下でなければ稼げない」という擁護派の意見も一定の妥当性があり、コーポレーションが提供するサービス(制圧、SRP、教育など)に対する対価として何が適正かは、最終的にはプレイヤー自身の判断に委ねられる。

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