
https://br.evetools.org/br/69d4fe2c9b9dad00121d4c45
2026年4月3日(金)、ImperiumがWinter Coalitionに対して正式に宣戦布告した。本記事では、開戦直後の状況、両陣営の戦力比較、そしてGeminate星域Atiothシステムで発生した歴史的な大規模戦闘について、英語圏YouTuber(※動画元:YouTube)の報告をもとに詳しくお伝えする。
開戦前の小ネタ:ファクションFortizar破壊とAzrael・AT船ロス
本題に入る前に、動画内で紹介されたいくつかのキルについて触れておく。
ファクションFortizar破壊(Veil of the Silent) Fraternity(WinterCo中核アライアンス)の主要活動圏であるVeil of the Silentにて、ファクションFortizarが破壊された。これらは現在非常に希少で、売買すれば数千億ISK(数百billion)の価値がある代物だ。動画主の推測によれば、脱退または除名されたコープが所有していたもので、買い取り交渉が決裂したため焼き払われたのだろうとのこと。
Azrael(タイタン)ロス Metropolisで撃沈されたAzriel。Fitはトラベルフィット+スマートボム(タックルやバブルを剥がす用)+キャップブースター大量+クローク搭載。おそらくアセットセーフティから引き出した後のタイタン移動中にやられたと見られる。真新しいタイタンパイロットで、過去の戦闘履歴がないことからも、移動中の事故であった可能性が極めて高い。
AT船Skua撃沈(232B ISK) アライアンストーナメントシップのSkuaがAstrahaus攻撃中に撃沈。わずか3,000ダメージしか受けていないのにやられたのは、アクティブフィットでバッファがゼロだったため。AT船で建造物を殴りに行くという大胆な判断が裏目に出た形だ。
Dotlan情勢:Initiative人員整理とGeminate戦線
Initiativeが1,600名をパージ PanFam崩壊後に流入した元Horde系メンバーなどを中心に、Initiativeが約1,600名の人員整理を実施。メンバー数はHorde崩壊前の水準に戻りつつある。動画主は「PvPを求めている人ならWinterCoに流れるかもしれない」と予測している。
Geminate星域の状況 動画の時点でAtiothシステムはすでにGoonswarmが主権を確保済み。周辺の主権ノードも複数がリーンフォースされており、Imperiumの侵攻は着実に進行中だった。
Atiothキープスター攻防戦:世界記録更新の10,200人同時接続
戦闘の経緯
Imperiumは新たなステージングKeepstarをAtiothシステムでオンライン化しようとしていた。このKeepstarが稼働すれば、スーパーキャリア・タイタン・ドレッドノートなど数千隻の大型艦をドック・ブリッジ運用する拠点として機能し、Geminate全域への戦力投射が可能になる。
CCPはこの大規模戦闘を予見し、該当システムを強化ノード(reinforced node)に配置。通常のリージョンノードから独立させ、専用の処理能力を割り当てた。
しかし、それでもサーバーは耐えられなかった。
同時接続数10,200人という前代未聞の数字を記録。これはWorld War Bee 2時代のFWST-8戦(約6,870人)を大幅に上回る新たな世界記録だ。
WinterCo側がグリッドに着陸し、ドローンを展開して戦闘態勢に入った直後——ノードが落ちた。
ノード復旧後の混乱
開発チームがノードを再起動した後、約7,300人が再ログインを試みた。動画主自身も接続キューに並んでいる状況をライブで伝えている。
復旧時点で、Keepstarにはまだコアが挿入されていなかった。
ここで構造物オンラインの仕組みを簡単に説明する:
- アンカリング:敵対宙域では最大1週間のアンカリング時間
- コア挿入→オンライン化:コアを入れると15~20分のリペアフェーズが開始
- リペア中の攻撃:この間に十分なダメージを与えればリペアを停止させ、破壊可能
- フィッティング不可:コア挿入後、オンライン完了までは装備(アーマープレート・武器等)を装着できない
WinterCoはVexor艦隊をKeepstar周囲に展開し、集中攻撃を開始。戦艦フリート、HAC(Heavy Assault Cruiser)フリート、ボマーなども投入されていた。一方、Imperium側のキャリアフリートは包囲される形になり、動画主は「あのキャリアフリートにとってかなり厳しい状況に見えた」と述べている。
Noraus(WinterCoリーダー)のPing内容
WinterCoリーダーのNorausが全体Pingを発信。要点は以下の通り:
- WinterCoは全力で迎撃する。双方にとって厳しい戦いになる
- 両陣営の規模は「完全に同じではないが非常に近い」
- Initiativeに対するジャブ:Initは92回のソフトアタック(SOV妨害)を仕掛けたが、WinterCo側は86回を排除した
- WinterCoはImperium参戦前からInitiativeとの二正面作戦を既に遂行中
両陣営の戦力比較:EVE Monthly Coalition Intelligenceツール
WinterCoのメンバーが開発した分析ツール「EVE Monthly Coalition Intelligence」のデータが紹介された。MER(Monthly Economic Report)のデータを基にした比較ツールだ。

人員比較
| Winter Coalition | Imperium | |
|---|---|---|
| 総パイロット数 | 106,621 | 約116,000(+約10,000) |
| アクティブPvPパイロット | 8,294 | 約9,300(+約1,000) |
注目すべきは人口あたりのPvPパイロット比率。WinterCoの方がImperiumよりPvP参加率が高い。Imperiumの余剰人口はクラバー(PvEプレイヤー)やAltアカウントが多いと推測される。
経済力比較(月間)
| 項目 | Imperium | Winter Coalition | Initiative |
|---|---|---|---|
| 生産額 | 47T ISK | 35.7T ISK | 15T ISK |
| 採掘額 | 15.7T ISK | 8.6T ISK | 6T ISK |
| NPC賞金 | 30T ISK | 22.4T ISK | — |
| 取引高 | 51T ISK | 26.5T ISK | — |
| 撃破額(全体) | — | WinterCoがImpより上 | — |
| 被撃破額(全体) | — | WinterCoがImpより上 | — |
Imperiumが経済力で上回るものの、WinterCoもゲーム全体で見ればImperiumを上回る撃破数を記録しており、戦闘力は侮れない。
首都星系の取引高は、Imperiumで39.6T ISK、WinterCoのVeil of the Silentで18.6T ISKだった。
戦争目標と歴史的教訓
動画主はImperiumの戦争目標について以下のように整理している:
- 主目標:GeminateにあるWinterCoのステージングKeepstarの破壊
- 目的はWinterCoの完全排除ではない
- 中国タイムゾーンでの戦闘能力テストという側面が強い
- Imperiumにとって中国TZ(WinterCoの主力時間帯)での大規模戦闘は未知の領域
歴史的にも、EVEで一つの勢力がゲーム全体を支配しようとした試みはすべて失敗に終わっている。Band of Brothers、Northern Coalition、Northern Associatesなど——いずれも巨大な領土を支配したが、内部ドラマや「撃つ相手がいなくなる」問題で自然崩壊した。Imperiumはこの教訓を理解しており、完全征服は目指していないとのこと。
Imperium vs Initiativeの関係:「ブルーではない」
動画主(Imperium側)は、ImperiumとInitiativeの関係について明確に述べている:
InitiativeはImperiumとブルー(同盟)ではない。ニュートラル(中立)だ。
Atiothの戦闘でも、Imperiumは実際にInitiativeのメンバーを撃っているという。ただし、WinterCoの構造物がリインフォースされたタイミングでInitiativeが援軍のように現れるケースがあり、「共謀しているように見える」状況があることは認めている。WinterCo側がこの主張を信じないのも無理はないとしつつ、あくまでブルーではないと繰り返した。
経済への波及:ハイセクの鉱物市場に注目
この戦争はImperiumとWinterCoだけの問題ではない。ゲーム全体の経済に影響を及ぼすと動画主は警告している。
- 両陣営とも大量の船を消耗するため、素材・モジュール・弾薬・アイソトープの需要が急増
- ヌルセクの備蓄だけでは賄いきれず、ハイセクの市場から大量に買い出しが行われる
- 鉱物・サルベージ品・リグ材料・メタモジュールなどの価格上昇が予想される
- ハイセクで採掘やサルベージで生計を立てているプレイヤーにとっては大きな収入増のチャンス
Keepstar勝負の行方:最初の1基が試金石
動画主は、この戦争における「最初のつまずきポイント」について次のように分析している:
1基目のKeepstarが落ちても問題ではない。2基目も。だが3基目、4基目と連続で失敗すれば——それがImperiumにとっての転換点になる。
これはまさにWorld War Bee 2でPAPI連合がDelveに侵攻した際と同じ構図だ。あの時もPAPI側はKeepstarを5回アンカリングを試み、4回失敗した後にようやく1基をオンライン化し、そこから本格的な侵攻が始まった。
Atiothの結果がどうなるか——続報を待ちたい。
まとめ
- 2026年4月3日、ImperiumがWinter Coalitionに宣戦布告
- AtiothシステムでKeepstarオンライン化を巡る大規模戦闘が発生
- 同時接続10,200人の新世界記録を樹立(旧記録:FWST-8の約6,870人)
- サーバーノードがクラッシュ、復旧後も7,300人が接続を試みる混戦状態
- 両陣営の戦力は数値上ほぼ拮抗、ただしPvP参加率はWinterCoが上
- 経済面ではImperiumが優位だが、WinterCoも十分な戦闘力を持つ
- 戦争目標はGeminateのステージングKeepstar破壊、完全征服は目指していない
- ハイセクの市場への波及効果に注目——稼ぎ時到来の可能性
この戦争は始まったばかりだ。今後の展開に要注目。
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