
ドローンリージョンで、ロシア語圏アライアンスが次々と合流し「RMC」と呼ばれる統一連合を結成した。Red Alliance、Stakan(HOLD MY PROBS)、そしてかつて多くのアライアンスを追い出してきたXIXまでもが一つの旗の下に集結するという、驚きの展開だ。
しかし、この連合のリーダーシップには複数のRMT BAN歴を持つ人物が名を連ね、過去にはアライアンス乗っ取りや構造物の私的売却といった疑惑も存在する。果たしてRMCは新たなドローンリージョンの覇者となれるのか、それとも内部崩壊への序章なのか。本記事では、おなじみロシア語圏ニュースチャンネルCraken Vの最新動画の内容をもとに現在の情勢を整理する。
XIXの苦難 ― PhoenixCo崩壊からの放浪
XIXは、Phoenix Coalition(フェニックス連合)の敗北後にDelve・Querious方面を離れ、現在苦境に立たされているWinterCo傘下に身を寄せていた。WinterCoは多数のKeepstarやFortizarが破壊され、首都4-HのKeepstarも陥落するなど、まさに逆風の只中にある。
フェニックス連合の構成アライアンスのうち、かろうじて存続しているのはSynergy of Steel(ただし大幅に人数減少)とXIXのみ。他の小規模アライアンスは散り散りになるか、完全に崩壊してしまった。
なお、XIXは他のフェニックス系アライアンスがWinterCoに正式加盟する中、あくまで「一時的な同盟関係」に留まっていた。誰の目にも明らかだったのは、これが次の目的地への中継地点に過ぎないということだった。
XIXの「生まれ変わり」宣言とRMC加盟
そんな中、XIX内で集会が開かれ、リーダーがKonstantin SurovijからRed Carryへ交代することが発表された。同時に「今後はロシア語圏アライアンスの追い出しをやめる」「平和共存路線に転換する」という方針が打ち出された。
この突然の方向転換の理由はすぐに明らかになった。数日後、RMC側がXIXの連合加盟を公式発表。Red Alliance、Stakan、XIXが一つの連合として統合されたのだ。
この加盟に合わせ、XIXのアカデミー代表でありトラブルメーカーだったBigsutenerが永久BANを受け、アライアンスから「有害な要素」の排除が進められた。リーダー交代もRed Alliance側の条件だったとみられており、Surovijは「副リーダー兼フリートコマンダー」のポジションに移行した。
XIXは独自のマニフェストまで公開し、チャットでの暴言禁止、PvP活動の義務化、ドレッドノート訓練の必須化などを盛り込み、自らを「クローズドクラブ(招待制アライアンス)」と称するようになった。
Lunarsの反発 ― 連合内部の亀裂
しかし、全員がXIXの加盟を歓迎したわけではない。LunarはかつてXIXによってDelveから追い出された過去があり、公式にXIXとの友好関係設定(スタンディング+設定)を拒否、補償を要求した。
ところが、LunarsのリーダーとされるNastraMoonlightが一夜にして独断でXIXとの+スタンディング設定を承認。この決定はLunarsのメンバーやリーダーシップにとっても寝耳に水だったという。リーク情報によれば、RMC側から「つべこべ言わずXIXと+を立てろ。ヌルセク外交へようこそ」と圧力がかかったとのことだ。
さらに事態はエスカレートし、SakanのフリートコマンダーがLunarsの領土を「全焼」する準備ができているとまで公言。他のアライアンスリーダーたちもnastraに対し「今後は勝手な判断をするな」と釘を刺す展開となった。
Lunarsは形式上RMCに属しておらず、独自の外交路線を模索しているが、RMCの圧力にどこまで抗えるかは未知数だ。
「ドリームチーム」の正体 ― RMCリーダーシップの黒い経歴
動画では、RMC連合のリーダーシップに関する過去の問題が詳しく掘り下げられている。
- Captain Tatarstann― RMTでBANされ、現在は新キャラクターでBAN回避中とされるRMC連合のフリートコマンダー
- Bad Dodger(Red Allianceリーダー) ― RMTで2度BANされた経歴あり(直近のBANも含む)
- Konstantin Surovij(XIXリーダー) ― 過去にロシア語圏連合を内部崩壊させた張本人として知られる
- Bigsutener(XIXアカデミー長) ― 最近全キャラクターが永久BANされた
Red Alliance乗っ取り事件(2021年)
2021年2月13日深夜、Red Allianceに1人だけのメンバーで構成されたコーポレーションが大量に登録され、即座にアライアンスリーダー交代の投票が開始された。ほとんどのパイロットが寝静まっている間に行われたこのクーデターにより、Bad DodgerがRed Allianceのリーダーの座を奪取。反対派コーポレーションは次々とキックされた。
動機は「アライアンスウォレットからの不透明な資金消失」にあったとされている。大量のISKがウォレットから消えたにもかかわらず、Dodgerは他のディレクターへの説明を拒否し、権力掌握という強硬手段に出た。
この事件で追放されたコーポレーションは後にFast Kicks、そしてFanatic Legionといったアライアンスを形成している。彼らにとってRMCの「ロシア語圏統一」という看板は、到底受け入れがたいものだろう。
FIRE連合時代のストラクチャ売却スキャンダル
XIXにも暗い過去がある。2020年代前半、当時所属していたFIRE連合において、リーダーシップがKeepstarなどの構造物を解体・売却し、代金の半分をISKで、もう半分を「それ以外の方法」(RMT示唆)で受け取っていた疑惑がリークされた。
Surovij自身、前任リーダーから9リージョンと多数のSupercapital・Titan艦隊を引き継いだにもかかわらず、現在のXIXの戦力は見る影もない。zKillboard上のメンバー数は約20名程度と報告されており、複数のコーポレーションがFraternity側に残留する見込みだという。
XIXとStakanが追い出してきたアライアンス一覧
RMCが「ロシア語圏の団結」を掲げる一方で、その構成アライアンスが過去に追い出してきたロシア語圏アライアンスのリストは長い。
- Darkside ― 首都ローセクシステムMailaをStakanyに破壊された
- Zerg Reborn ― XIXとStakanから複数回の追い出し未遂
- Death of Glory ― Hold My Propsからの追い出し未遂
- Lunars ― XIXによりDelveから追い出し
- Kenya Brin My Drake ― XIXによりInsmother方面から追い出し
- Vidia / GLIA CS ― XIXによりPhytabolisから追い出し
- Kvo Alliance ― XIXに追い出された
- Zarasha ― XIXに追い出された
これだけのアライアンスを追い出しておきながら「みんなで団結しよう」と呼びかけているのが、現在のRMCの姿だ。
ドレッドノート誤契約事件 ― 新人パイロットへの脅迫
最近の内部トラブルも報告されている。Stakanのオフィサーであるgedeon dekaが、6隻のNaglfar級ドレッドノートをアライアンス内で移管しようとした際、誤って価格ゼロの公開契約で出してしまった。これをアライアンス内の新人パイロットが取得。
オフィサー側は返還を求め、見返りとして約30B ISK相当の「新人キット(HeronとVexor)」を提示。一方パイロット側は3B ISKでの返還を提案した(フル装備のドレッドノート6隻としては破格の安値)。
しかしオフィサーは交渉を拒否し、「コーポレーションから追放する」「ブラックリストに載せて全ロシア語圏コーポレーションで受け入れ拒否にする」「ドレッドノートは永遠にステーションに閉じ込める」と脅迫。セーフアセット機能やAltでの搬出、パブリック契約での売却といった手段を知らないか、意図的に無視した対応だった。
最終的にドレッドノートはセーフアセットに送られ、パイロット側が数十Bの利益を得る結果となった。
現在の情勢とRMCの展望
RMCの反対勢力であるBOSS連合は、動画制作時点でNPCリージョンのVinalへの撤退を示唆しており、アセットの輸送指示が出ている模様だ。
これはRMCにとって、ドローンリージョンにおける積極的な領土紛争が終結段階に入りつつあることを意味する。Red Allianceのリーダーシップはすでに、空白となるリージョンを埋めるべく各アライアンスの勧誘を開始しているという。
RMCの想定支配範囲は以下の通り。
- The Spire(全域)
- Etherium Reach(一部)
- Outer Passage(全域)
- Perrigen Falls(約半分)
RMCは前例のない規模の領土を獲得する可能性がある。しかし、次の疑問が浮かぶ。
RMCは、かつて自分たちが戦ったMeatenox帝国のような存在になってしまうのか。周辺の非友好的なアライアンスにどう対処するのか。そして次にRMCに挑戦するのは誰なのか。
ドローンリージョンの政治劇は、まだまだ続きそうだ。
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