
r/Eveに興味深い(そして笑える)投稿があったので紹介。
Goonswarm FederationのメンバーがAIプログラムによってアライアンスを追放されたと主張する内容だ。
「SLAPed」とは?
投稿者のCeemaGPT氏は、日曜の昼寝から目を覚ますと、コーポレーションのディレクターから「72時間以内にGoonswarmを去れ」というメッセージが届いていたと語る。
理由は「SLAP」を食らったから、というものだった。
聞き慣れない言葉に困惑した氏が詳細を尋ねると、驚きの回答が返ってきた。
GoonswarmのKazanirとSniperEagle1がClaude Codeを使ってAIプログラムを開発しており、そのAIが自分のアカウントを「PAPホーリング」と判定。200SLAPのペナルティとして、KarmaFleetのCEO・Ross Julyの裁定によりキック&ブラックリスト入りになった
という話だという。
PAPホーリングとは?
PAPとは「Participation」の略で、フリート参加を記録するGoonswarm内部のシステム。PAPホーリングとは、実質的な貢献をせずにPAPだけを稼ぐ行為――いわゆる「参加実績の水増し」のことだ。
AIの名前は「Zin Tage」
氏が問題のAIについて語ったところによれば、そのプログラムの名前は 「Zin Tage」。
「自分がGoonswarmのために行ったすべての貢献を無視し、一度Jita発のヘケートでKF standings相手の誤ったフリートに入ってしまっただけで、200SLAPと追放を決定した。褒められることは一度もなく、ポジティブな評価は何もない。それなのにAIに裁かれて、Fraternityに行けと言われた」
と怒りをあらわにしている。
さらに投稿末尾の追記では、
「r/evejobsに新コーポ探しの投稿をしたら削除された。GoonswarmのAIがEVE全体のAIと連携して、全アライアンスからブラックリスト入りにされた。AIが憎い。EVEはもうアンインストールするしかない」
……と事態はゲーム全体の規模??の展開を見せた。
コミュニティの反応
スレッドのコメント欄は、概ね冷静かつユーモラスな反応で満ちていた。
- 「Asherの横暴はここで終わりにしろ。KarmaFleetはSLAPに耐える」(KarmaFleetメンバー)
- 「Goonは規模がでかすぎて今や「The Beans Counters1」が仕切ってる」
- 「Beansが数えられ、そして不足と判断された」
- 「Goonが独自のソーシャルクレジットシステムを構築した」
これはネタ投稿か?本当の話か?
正直に言えば、redditによくあるただのネタ投稿と見てよいだろう。
まず投稿者の名前が「CeemaGPT」。AIネタへの自己言及が過ぎる。次に、「AI同士が連携して全EVEからBANされた」という結末はあまりにもドラマチックすぎる。そしてコメント欄の反応も、誰一人として本気で怒っていない。
ただし完全なフィクションかどうかは不明だ。GoonswarmがPAP管理に何らかのツールを使っていること自体は十分あり得るし、Claude Codeを使った内部ツール開発というのも、昨今あっても不思議ではない。
Nullsecアライアンス管理におけるAI活用
ネタであれ実話であれ、この投稿が示す問題は現実的だ。
大規模アライアンスでは、数千人のメンバーの貢献度を人力で管理するのは限界に近い。PAPシステム、zkillboardデータ、インダストリー貢献、外交活動……これらを統合的に評価するAIツールの開発は、ある意味で自然な流れと言える。
しかし一方で、「アルゴリズムによる判定が人間の文脈を読み誤る」という問題は、EVEに限らず現実社会でも起きている。誤ったフリートに一度入っただけで「PAPホーリング」と判定されるなら、それはシステムの失敗だ。
GoonswarmがAI活用の最前線に立つのか、それとも今回は単なる笑い話で終わるのか。いずれにせよ、オンラインゲームとAIとの境界線はどこまで曖昧になるのかは興味深く、目が離せない。
「200SLAP」で笑った人はたぶん大手コアリションに所属しているかと思いますが、気づいたらあなたの生存権はAIが握っているかもしれません。しっかりPAPは積んでおきましょう。
- 会計士、財務担当者、あるいは細かな数字や経費削減に異常にこだわる人を指す、やや軽蔑的なニュアンスを持つ表現。です。大局を見ず、豆(Bean)を一つずつ数えるように(Counter)枝葉末節に固執する人物、という比喩から来ている。 ↩︎
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